藤井寺市社会科副読本のマルチメディアデイジー版試作検討会

2015年7月11日(水)14:00 ~16:00
大阪教育大学にて、現在私たちが製作させていただいている「藤井寺市社会科副読本マルチメディアデイジー版」の試作デモンストレーションと検討会が行われました。昨年は富田林市の社会科副読本を製作させていただきました。続いて本年度は、藤井寺市の小学3年生用と4年生用社会科副読本「わたしたちの藤井寺」「わたしたちのくらし」のマルチメディアデイジー版を製作させていただくことになりました。
その試作版を、藤井寺市の特別支援学級の先生方、教育委員会の方々、大阪マルチメディアデイジー研究会の方々に見ていただき検討していただきました。

◎ 製作ソフト:PLEXTALK Producer 合成音声
◎ 再生ソフト:AMISとVODを想定
◎対象利用者:
学習障害などがあり、基本的にゆっくり学ぶ必要のある児童生徒

◎製作仕様
≪みだし≫
・今回はh3までレベル化
≪ページ≫
・無音 前頁の終わりに次のページ番号を表示
≪画像サイズ≫
・500px以下を原則とする。
・必要なところはそれ以上でもよい。
≪読みの速度≫
・合成音声
・速度80%で、フレーズ間の無音長をあまり調整しない。
≪ルビ≫
・総ルビ版はあった方がよい。
(原本どおりができた後に総ルビ版を作る)
≪ レイアウト≫
・デイジー独自のレイアウトになる。
(上から下、左から右へと再生する。)
・製作ソフトの特徴として、表を使ったレイアウトが多くなる予定。
・原本の見た目と表示順が変わる場合がある。
≪図中語テキスト化≫
・基本的にはテキスト化する。
(テキスト化せずに、図中語として読み上げたものもある。)
★先生方の中には語を全部読み上げる必要はないという意見もあった。
★表、地図、画像の図中語をどこまでテキスト化する必要があるか。
その都度検討しながら製作していく。
≪ハイライトの長さ≫
・句読点だけでなく、意味の切れ目でも必要に応じてハイライトを切る。
・ひらがなは切れ目が分かりにくいので適宜ハイライトを切るとよい。

◎原本の資料の改訂について
・資料は毎年改定されている。
・最新の情報を届けるためには、DAISYでも毎年の改訂が必要。
・製作ソフトの操作は難しくないので先生方自身でDAISY版の改定をしていける
・合成音声なら音の修正もすぐできる。

 ◎制作過程での問い合わせ先
・地名などの読みに関する問い合わせ先
(藤井寺市教育委員会 教育部 学校教育課)
・マルチメディアデイジー版に関する問い合わせ先
(大阪教育大学 特別支援講座 金森先生)

関連:富田林市社会科副読本の試作デモンストレーション(2014.08.24)