英語教科書 合成音声の限界「発音記号の読み」

三省堂の中1英語教科書デイジー版を製作しています。英語部分には合成音声を使用しています。単語ごとに適度な無音長を入れることで、できるだけテキストと音声を関連させながら聞くことができるものを目指さしています。

合成音声は、埼北デジテックさんに(デイジー教科書ネットワーク参加団体)東芝DaisyRingsとDolphinPublisherで製作・調整していただいたものを使っています。英語本文などは自然な感じの読みになっています。
ところが、この合成音声では、どうにも出せない音が必要になりました。

学校の夏休みを前に、先に巻末資料を製作して提供しておくことにしています。
この巻末資料部分に「発音の仕方」というページがあり、[æ]、[ə]、[j]などの音が必要になったのですが、合成音声ではどうしてもうまく作れませんでした。

そこで、この発音記号のところだけは、イギリス人の英会話の先生に読んでいただくお願いをしました。マイクの設定や防音室の手配などが必要でしたが、合成音声で試行錯誤を繰り返しても思うように出せなかった発音記号の音が、人の声で録音したものはそのまますぐに使えました。