世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間 2015 in 所沢

国連が定めた世界自閉症啓発デー(4月2日)に合わせて、日本では2日から8日を発達障害啓発週間としています。所沢市での、世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間における取組みは今年で4回目。

4月2日夜には、発達障害の啓発を目指して世界中のランドマークがブルーライトアップされるのに合わせて、航空公園にある日本初の国産旅客機YS-11がブルーにライトアップされました。講演会は以下の内容でした。
●3/21
「自閉症スペクトラム症は自ら殻に閉じこもっている?」
早稲田大学 人間科学学術院 佐々木和義 教授
●4/4
「自閉症、発達障害の啓発にかける私たちの想い」
五里江陽子氏
所沢・発達障害児者を支援する会「よつばくらぶ」代表

「発達障害の人たちへの幼児期から学齢期の支援のポイント」
―青年期以降の人生と社会参加を見据えて―
日戸由刈 氏
横浜市総合リハビリテーションセンター  児童発達支援事業所「ぴーす新横浜」園長

2日~8日まで、市役所ロビーでは例年どおり啓発パネル展示会が開かれましたが、今年は来場される方の数がかなり少なく残念でした。昨年までのパネル展では、2階の空間に鯉のぼりが泳いでいたのですが、それもありませんでした。
市内の小・中学校のご家庭には学校を通してチラシが配布されていたそうですが、必要としている方に情報を伝えるには、もう少し工夫が必要なのかもしれません。
写真:会場全体

所沢マルチメディアデイジーは、期間中1週間、マルチメディアDAISY図書の再生デモンストレーションとDAISY教科書の提供申請についてなど説明させていただきました。
数少ない来場者でしたが、丁寧に展示を読んでくださっている方にきちんど説明させていただけたことや、市のこども福祉課や障害福祉課に配属されたばかりの職員の方にも体験していただいたことは、とても有意義でした。
また、今年から小学3年生になる男の子とお母さんが一緒に来場されて、マルチメディアDAISY教科書5年理科を見ていただきました。男の子に「3年生の教科書もあるの?」と聞かれた担当者は「今、作っているところだよ。」と答えたそうです。
所沢マルチメディアデイジーは、本年度、東京書籍理科3年~6年までをDAISY化しています。
東京書籍理科は、所沢市内の小学校で本年度から採択されています。
所沢マルチメディアデイジーのコーナー

会場には、所沢特別支援学校で使われている、先生方の手作りの教材が展示されていました。太田ステージの評価に基づく療育・教育のための教材もありました。太田ステージ評価を活用しながら子どもたちの可能性をひらくという取り組みについては、壁のパネルで紹介されていました。
所沢特別支援学校のコーナー

所沢図書館と所沢市保健センターからは、参考書籍が紹介されていました。
とくに保健センターの参考図書コーナーは、発達障害に関する新刊本や、現在活躍されている方の著書がコメント入りで紹介されているので、来場された方のほとんどは、このコーナーで立ち止まっていらっしゃいました。
図書コーナー

関連:世界自閉症デー・発達障害啓発週間in所沢2014