3月より、DAISY教科書の製作を始めました。
ATDO（支援技術開発機構）のスタッフの皆様に教えていただきながら、
（公財）日本障害者リハビリテーション協会の教科書ネットワークに提供できる教科書作りを目指しました。
製作した教科書は、教育出版より発行されている中学歴史「未来をひらく」です。
この教科書は章や節、各項の見出しの立て方が明確で、使われているマークやコーナーが分かりやすく統一されています。
また、図や注の表示の仕方も全体を通して統一されているので、生徒にとって読みやすい教科書になっています。マルチメディアDAISY教科書を製作する際にも、全体の構造化がしやすい教科書でした。
マルチメディアDAISY教科書の製作では、まず最初にPDFによる教科書データと実際の教科書を読みながら、見出しを抽出することから始めます。
この教科書は、ほとんど教科書そのままのレイアウトでDAISY製作を進めることができました。ただ図と注だけは、各節の最後に「図と注」という項を設けて、まとめて表示するように統一しました。
できあがった教科書は、章ごとにATDOで検証していただき、教科書ネットワークにアップされていきました。検証は、無償の再生ソフトAMISだけでなくipadなどでも行われ、10月31日、最終章である第８章がアップされました。
これからの課題としては、以下のようなことを研修していこうと話し合っています。
・製作ソフトSigtunaをwindows7で使えるようにする（研究中）
・年表・グラフ・表・地図などの読み上げ方
・録音技術の向上
・合成音声の利用…など