SigtunaDA3を使ったDAISY図書製作の研修会を行いました。
並木公民館にて、参加者4名の方にDAISY図書製作の手順を研修していただきました。
公民館学習室を借りての研修も、今年で3回め。今年は、説明のためのPC操作を、何人かの会員で分担して行いました。会員のほうが、優秀な参加者の方に教えていただいたりする場面もあり、楽しい研修会でした。
≪研修内容≫
【1日目】
●htmlファイルの作り方
html文法の基礎は知っておかないと、エラーが出たときに自分で直すことができません。メモ帳で書かれたテキストに、宣言文やタグを記入してhtmlファイルを作りました。
宣言文と使用htmlタグの説明
見出しのレベル
ページ数は前ページの最後につける
読み上げハイライトに<span>をつける
●コンバータ使用してhtmlファイルを作る
コンバータで自動的にhtmlファイルを作る練習をしました。前述のように、タグ手入力するよりはるかに簡単。テキストファイルに、見出し・ページ・ページの区切り・画像挿入などの印を記入し、ハイライトの区切り方を設定すれば、あっという間にhtmlファイルに変換できます。
●Sigtunaで新規図書製作
DAISY教科書を作成する場合、小さい見出しごとにhtmlファイルを作って、それをSigtunaでつなぎ合わせます。今回の研修でも、ファイルを追加する練習をしました。
【2日目】
●音声入力(録音 音声のインポート)
●メタデータ(書誌情報)の入力
●ルビ振りソフト
DAISY教科書利用者の中には総ルビを希望される方もいらっしゃるとのこと。ルビ振りソフトを使えば、一括で総ルビを付けることができます(この場合、読み間違いの修正が必要)。
ただ、読みが困難な生徒はたいていの場合、漢字が読めないから文が読めないというのではないので、総ルビがつけてあるとかえって読みにくく感じてしまう場合もあります。生徒の必要に応じてルビの振り方は違ってきます。
●winidows7でSigtunaを使う場合のnccファイル修正法
Sigtunaは、XPかVistaでExplore7の環境でないと、うまく操作できないということです。Explore8以上やwindows7で製作すると、DAISY図書の中心的なフィルであるncc.htmlというファイルのタグの一部が壊れてしまうため、DAISYを再生することができなくなります。
その、壊れたnccファイルの直し方を説明しました。
教材には、所沢マルチメディアデイジー会員作の「年神様 なまはげ」を使いました。これから推敲を重ね、できれば年末にはホームページで公開したいと思っております。
(→ホームページに公開しました。)
関連:2011年 第2回 Sigtunaでの制作研修会