『蝉しぐれ』読みあげ音声のポーズ位置に関する分析

2/22(金)~2/23(土)
日本大学理工学部駿河台校舎タワースコラ3階S304教室にて
「情報アクセシビリティをめぐる諸問題に関する研究集会」が開催されました。

23日午前のプログラムで
相澤彰子先生(国立情報学研究所)が「『蝉しぐれ』読みあげ音声のポーズ位置に関する分析」というテーマで発表されました。
藤沢周平 作「蟬しぐれ (抄)」の
以下(1)~(4)までの音声を比較、うち(4)は所沢マルチメディアデイジーでマルチメディアデイジー化させていただきました。Chatty Infty3で製作し、合成音声AITalkの音声を修正したものです。

 (1)プロの読み手による読み上げ音声
 (2)素人による読み上げ音声
 (3)計算機による自動ポーズ挿入(日本語係り受け解析器CaboCha)、
 (4)デイジー教材製作者による音声データ

ポーズ挿入回数を比較したところ、(3)は(4)に比較的近い結果が得られることが分かった。
ただし、ポーズ位置が必ずしも一致しているわけでなく、
節境界のタイプや内容を踏まえた、さらなる分析が必要ということであった。

→「情報アクセシビリティをめぐる諸問題に関する研究集会」プログラム